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「風立ちぬ」から10年も月日が経っていたことに驚き。
コナンとマリオを観に映画館へ行った時に偶然見かけた「君たちはどう生きるか」のポスター。
え？ジブリ映画？しかも宮崎駿本人の監督映画なんだ？？とワクワクしてました。
そこで友人や家族に「今度ジブリ映画あるから楽しみ♪♪」とおしゃべりする度に伝えてましたが
「ジブリ映画とか本当にある？」と揃いも揃って返されてました。
それもそのはず、
今回の映画は公開前の宣伝一切無しの映画だったのです！！！
なみクエは普段テレビを見ずにyoutubeばかり漁ってますので、
世間ではCMや宣伝が行われてなかったことを知りませんでした。
クリエイターというものは宣伝なしに作品を公開することに誰しもが憧れるそうです。
それをやってのける宮崎駿、なんと言い表せば良いのか。素直に凄いとしか語彙力がない。
冒頭シーンで主人公眞人が階段を駆け上がったりあわただしいんですけど、
すっごいぬるぬる動いてて、滑らかで、「あぁジブリ映画ってこんなだったな・・・！」
と昔を思い出して新鮮でした。だって最後が風立ちぬでしたからね。
あれ、手書きなんだよな？今は違うのかな。手書きだからこそ出せるぬるぬる感？
全く詳しくないので分かりませんが、ジブリっぽかったです。
その後は、何だか忙しい映画でした笑
色んな過去作品のオマージュというか似た場面が繰り広げられて。
あぁこれは千と千尋っぽいな。ここはハウルっぽいな。これはトトロだな。
ここはもののけだな。風立ちぬだな。思い出のマーニーだな。アリエッティだな。
・・・・と、もうとにかく頭の中が忙しかったです。
おそらく死後の世界についても描かれてた（それが主かな？）と思うんですけど、
とにかく神秘的で、おそろしかったです。ジブリってこの神秘的でおそろしいところが大好き。
なにもそういう教養はないので、ただ感じるだけなんですけど。
ポチップ
最初は題名が「君たちはどう生きるか」と哲学的な内容を想像させるだけに、なんだか
自分の嫌な部分を指摘され続けてぐさぐさ傷ついて泣く映画だったらどうしようと少し心配でした。
ですが、宮崎駿はそんな押しつけがましいことはされませんでした。
ただ必死に試行錯誤して戦い生き抜いてきた。そんな背景を感じました。
「秘密も嘘も喜びも、宇宙を生んだ神さまの子供たち」
千と千尋の楽曲「いのちの名前」のワンフレーズを作中思い出しました。
是非安心してご覧あれ。次回作も是非観たいな～～。
作中、主人公眞人の亡き母が遺した本を偶然見つけます。
読んでいる場面で涙を落としてました。私も同じタイミングで涙が出ました。
中学生の時、重松清の「ナイフ」を私は父親から「読んでみて」と渡されました。
少年がレコードの貸し借りを同級生とする為に、発売日に人気のレコードを手に入れる謎のマウント合戦が作中繰り広げられて、少年は貧乏で手に入らないから、それでいじめられたんだったけな？
ある日、父親が息子を思ってレコードを手に入れてきました。
しかしそれは人気だけどもう皆が持っているレコードだったので貸してマウントを取ることはできません。
息子はもどかしさのあまりレコードに傷を入れてバリバリにします。
不器用な父親はただ良いレコードを息子にプレゼントしただけ。でも息子はそれを欲してなかった。
親子ってこんなズレっていうか優しさの空回りみたいに感じる出来事がありますよね笑
その後、父親が苦労してレコードを手に入れたエピソードを母親から息子が又聞きしたことだったかで
何か思うことがあり、
そのレコードを聴きながら息子は大泣きした。という場面で終わります。
もちろん盤面傷だらけなので音が飛びまくり、という心抉られる描写でした。
優しさを傷つけて、後で感謝して申し訳なさや自分にいら立って泣く事あるよなぁ。って当時の
なみクエも少年と共に大号泣しました。
・・・これ「ナイフ」だったかな？違う本だったかも。重松清ではあった。
全く映画と関係ないお話ですけど、眞人が母親からの「君たちはどう生きるか」を読んで
涙をこぼす一場面に、私は父親から貰った重松清の作品のエピソードが重なり心にグッときました。
本当はあの場面、原作の「君たちはどう生きるか」を読んでいると本当の意味というか
解釈が理解できるらしいです。
いずれ原作読んでみよう。
きっと個々人で色んな解釈や思い、感想が生まれる余白がある映画だな～と。素晴らしい作品でした。
ちなみに、宮崎駿は今作で宮﨑駿に改名したそうです。
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